WMパネルシステム
キャムズのワイヤーメッシュフェンス
キャムズWMパネルシステムは、フェンス自体に優れた強度・耐久性を持ち、シンプルな部材で低コスト。独自の設計によって、強度を最大限に引き出し、材料費だけでなく人件費の削減、施工労力、設置後のメンテナンスに至るまで大幅なコスト削減を可能にしています。
キャムズの獣害防止柵は、農林水産省鳥獣被害防止総合対策交付金を受け、近畿・四国をはじめ多くの地域で設置されています。また住民施工が可能なため、農家、ゴルフ場、ドッグラン、太陽光発電所のフェンスなど、法人・個人問わず数多く起用されています
WMフェンス・AEフェンスは、NETIS(国土交通省/新技術情報システム)登録製品(登録番号:KK-120024-A)
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支柱間隔 2.5m
フェンス幅は2.7m、支柱ピッチ2.5m
2.0m幅と比較して1kmで100本の支柱を削減。打設作業、材料費も大幅に削減することができます。 -
控え柱不要 副資材不要
勾配変化点・端部・コーナー部・門扉部に控え柱や緊張も不要。
控え柱の設置作業、部材も大幅削減。材料費算出のための実測作業も不要です。 -
足場設置不要
支柱は、先端が先鋭形状のYポスト(Y型鋼支柱)で土の抵抗を軽減、簡単打設。
支柱打設のための足場設置は不要です。 -
歩留りが高い
勾配変化点・端部・コーナー部においても歩留りが高く。無駄な材料費の削減が可能です。
住民施工のために開発されたWMフェンス
キャムズのワイヤーメッシュフェンス WMパネルシステムは、住民施工による害獣侵入防止柵の設置に取り組むお客様のご要望を受け開発・研究、改良を行って参りました。
お客様のご要望
- ・ 地域のみなさまでの施工・設置が可能であること
- ・ サビ痩せがなく耐久性に優れていること
- ・ 風雪・害獣に対して強度に優れていること
- ・ 現場への部材の搬入が容易であること
- ・ 施工労力の軽減
- ・ コストパフォーマンスに優れていること
近年ではWMパネルシステムの施工性・耐久性・強度、優れたコストパフォーマンスのため、太陽光発電所フェンス、土地境界フェンス等、最上級の簡易防護柵として注目を集め、それぞれに適したアイデアや工夫、お客様のご要望を加え日々進化しています。
WMフェンス柵高2000mmのフェンスを住民施工した場合
地域のみなさまの施工で、ひとりあたり(1日)で平均48m(約20本の支柱・19枚のフェンス)の設置をされています。
専門技術者でなくても、みなさまで簡単に美しく設置が可能です。
*運搬作業は含みません。
キャムズWMパネルシステムの特長
BL(ベンダーリブライン)加工
*意匠登録第1464358号 *BL(ベンダーリブライン)加工を施したワイヤーメッシュフェンス
BL(ベンダーリブライン)加工を施すことで、支柱間隔を2.5mピッチまで延長させ必要枚数を減らすだけでなく、端部や勾配地、コーナー部の控え柱などの副資材や緊張作業を不要にしました。たわみが少なくなったことで施工効率だけでなく運搬効率もアップさせました。
また、2本のベンダーリブラインは景観を引き締め、美しいフォルムを描き出します。
立てかけてもフェンスはたわまずに水平を保ちます。
女性の方でも持ち運びが可能です
フェンスに山折り加工を設け強度をアップ
このBL(ベンダーリブライン)加工は、ガードレールのデコボコ(ビーム)からヒントを得て、弊社が獣害防止柵の強度を上げるために採用しました。
下記ページもぜひご覧ください。
- ・BL加工で強度アップ
- ・支柱間隔2.5mピッチで必要枚数の軽減&控え柱や副資材が不要
- ・たわみが少なく施工性アップ
- ・2本のラインが景観を引き締める
- ・現場での緻密な実測作業が不要で全長距離での部材算出が可能に
後メッキ(後漬け・ドブ)加工
キャムズのワイヤーメッシュフェンスは、後メッキ加工を採用しています。後メッキ加工は、線材をフェンスに製品加工してからメッキ漕に漬けることで、鋼線の接合部や切断部の切り口にもしっかりメッキがかかり、溶融亜鉛メッキ加工の特徴である「保護皮膜」と「犠牲防食」が作用し、優れた耐食性を発揮します。
後メッキ(後漬け・ドブ)加工と先メッキ加工の違い
後メッキ加工 | 先メッキ加工 |
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鋼線を溶接したあとにメッキ漕に漬けることで、鋼線の接合部分や切断部の切り口にもしっかりメッキがかかり、鉄の地金を腐食から厳重に守ります。 |
鋼線の切断部の切り口はメッキがかかりませんでした。また、接合部分は接合の際にメッキが剥がれてしまい、サビの腐食は防げませんでした。 |
● 溶融亜鉛メッキ付着量:400g/㎡以上 ● 耐用年数:(田園地帯)85.7年 (海岸地帯)34.7年 |
● 溶融亜鉛メッキ付着量:150g/㎡以上 ● 耐用年数:(田園地帯)29.9年 (海岸地帯)12.2年 |
溶融亜鉛メッキの特徴
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保護皮膜作用
サビを防ぐ「保護皮膜作用」は、亜鉛メッキの表面にできる亜鉛の酸化皮膜が、空気や水を通しにくい安定した性質を持っているため、サビにくくする作用です。
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犠牲防食作用
防食を防ぐ「犠牲防食作用」は、亜鉛メッキに傷が発生し地金が露出したとしても、傷の周囲の亜鉛が「鉄より先に溶け出して」電気化学的に保護するために鉄を腐食させない作用です。
犠牲防食が作用するのが、2mm~4mmの傷、直径2mmの傷まで。線径2mmを超える先メッキ加工のフェンスでは、切断部の切り口からのサビや腐食は防げないのです。また、接合部においても、溶接の温度がメッキ加護の温度を超えるため、溶接部分のメッキは剥がれてしまいます。
後メッキ加工されたキャムズのワイヤーメッシュフェンスは、溶融亜鉛メッキ加工の優れた作用を活かし、雨風や直射日光にさらされる大気中で優れた耐食性を発揮します。
溶融亜鉛メッキ付着量について詳しくは下記ページをご覧下さい。
- ・フェンスは後メッキ加工を採用
- ・切断部・溶接部にもしっかりメッキがかかり、優れた耐食性を発揮
- ・メッキ付着量・溶接強度・耐久性は先メッキの約3倍
支柱 Yポスト(Y型鋼支柱)
鋼管支柱と比べて、施工性が良い支柱、鉄筋と比べて強度がある支柱を模索し、Yポスト(Y型鋼支柱)に辿り着きました。Y型鋼支柱は鋼管支柱に比べて、「強度が低い」と思われがちですが、キャムズフェンスは、フェンス自体に優れた強度があり、衝撃を分散するように設計されたキャムズ独自のパネル同士の結束が、BL(ベンダーリブライン)加工されたフェンスの強度と、Y型鋼支柱の強度を最大限に引き出しています。
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先端は先鋭形状
先端の先鋭形状のため、土の抵抗を軽減しています。脚立などの足場設置が不要、先行抗を打つ必要もありません。おひとりでの打設が可能です。
Yポストの打設方法は下記より動画にてご覧いただけます。 -
Y型形状
三方のリブで支柱の強度をアップ、鋼管支柱の難点であった、打設後の変形やパイプ内部のサビ、凍結による変形や破裂等の問題も回避します。また、Y型鋼のため、支柱キャップも不要です。溶融亜鉛メッキ付着量は600g/㎡以上
Yポストの溶融亜鉛メッキ付着量については下記ページにてご覧ください。
Yポストの打設方法
- ・先端の先鋭形状で簡単打設、足場設置不要。負担軽減で住民施工が可能に!
- ・三方のリブで支柱の強度をアップ
- ・鋼管支柱の難点であった、パイプ内部のサビや凍結による変形や破裂等の問題も回避
結束線と結束箇所
キャムズが推奨する結束線の柔軟性を活かす、強度と施工性を最大限に引き出す独自設計の結束箇所によって、個々のフェンスを「1つの面」として強度を発揮し、1tを超える引っ張りにも耐えることができます。
パネルと柱だけでなく、パネル同士も結束するため結束箇所は増えますが施工性・強度が落ちることはありません。
その他にも現場に合わせて選んでいただける結束方法をご準備しております。
結束線 | ステンレスバンド (オプション) |
ホールドバンド (オプション) |
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施工性・強度を最大限に活かす柔軟性のある結束線。1カ所の結束に熟練者で約3秒、初心者の方でも約8秒です。 |
景観を気にされる方、また、ドッグランなど安全性を考慮したい方におすすめ。 |
フェンスとYポストをしっかりホールドして固定し、より安全に見栄えを良くします。ホールドバンドは、縦付け・横付け・斜付けが可能 |
● 線径0.9mm ステンレス製 U型結束線で施工が簡単 | ● 施工器具『バンドプーラー』も無償にて貸出可能です(※保証金制度あり) | ● 鋼管支柱(φ48.6使用可能) |
線径0.9mmの結束線で強度は大丈夫?
柔らかく、施工しやすい結束線を使い、柱とフェンスだけでなくフェンス同士も結束することによって荷重を吸収・分散して強度を発揮し、1tを超える引っ張りにも耐えることが可能です。この強度は獣の衝突時にもフェンスの破損防止に役立ちます。
結束箇所が多くて施工時間がかからない?
一般によく使用される線径2.0mmのメッキ鋼線になると太さや硬さが裏目に出てしまい、結束にペンチを使用する事で、弊社の施工技術者でも1カ所の結束に1~2分を要しました。
●φ2.0mmのメッキ鋼線の結束線で4ヶ所結束・・・4~8分
●φ0.9mmステンレス製の結束線で22ヶ所結束・・・1分~3分
(*0.9mmの結束線はU型(2本捻り)なので2倍の強度を持ちます。)
- ・結束線で施工時間を短縮。住民施工もさらに簡単に
- ・弊社独自設計のフェンス同士の結束で、荷重を吸収・分散
- ・現場によって選べる結束方法
下記ページもぜひご覧ください。