TEST-3 キャムズWMパネル 結束の強度実験
SUS-U型 線径0.9mmステンレス製の強度
キャムズ仕様の結束(結束線と結束箇所)と一般的な結束とを比較実験しています。
下記イラストの通り、2枚のフェンスを200mm重ね、200mmの重ねの中央に支柱を配置し結束します。
この重ねて結束した2枚のフェンスを右側を固定し、左側を引っ張っていきます。
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一般的な結束
一般的な結束 結束線:線径2.0mm メッキ鋼線 結束箇所:4ヵ所
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367.0kgfで結束が外れフェンスが分割 | 459.0kgf 線径2.0mmの結束線の難点が明らかに | |
一般的によく用いられるメッキ鋼線φ2.0mmを使用し、1本捻りで支柱とフェンスを4箇所結束しています。367.0kgの力をかけたときに、φ2.0mmのメッキ鋼線の結束が外れ、元の2枚のフェンスに戻ってしまいました。 | 再度メッキ鋼線φ2.0mmを2本捻りにして、4カ所を結束し計測しました。結果は459.0kgで2本捻りの結束が外れ、フェンスの鋼線(φ4.0mm)が曲がりました。また、支柱も結束箇所に負担がかかり湾曲しています。 |
キャムズ仕様 結束
キャムズWMフェンス 結束線:線径0.9mm(ステンレス製)/U型 結束箇所:22ヵ所
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1026.5kgfの時点で打ち込んだアンカーが破損、アイボルトが折れてしまいました。 | ![]() ![]() ![]() |
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強度と施工性を最大限に引き出す設計を証明 | ||
キャムズCAMS SUS-U型/ステンレス製の結束線を使用し、支柱とフェンスを6か所、フェンスの重なり部分を16カ所結束して実験しています。 結果は、1026.5kgの力で引っ張ったところで、コンクリートに打ち付けたアンカーが外れてしまいました。結束は全く外れることなく、端部はやや反っているものの、溶接は剥離せず、湾曲も見られませんでした。 弊社はこの実験を後メッキ加工を施したワイヤーメッシュの溶接部が何kgの力で剥離し湾曲するかを計測のため実施いたしましたが、弊社も驚く結果を得ることとなりました。一般にφ0.9mmのステンレス線では、「強度に欠ける」と言われておりましたが、力を分散するように設計された結束箇所とステンレス製の結束線はBL加工の強度と後メッキ加工の溶接強度を最大限に引き出しており、1t以上の力に耐えることがわかりました。今回はスタッフの怪我を招く恐れもあり、アンカーが外れたところで実験を中止いたしましたが、次回は、アンカーの深さ太さを替え何kgまで溶接部が耐えるのかを計測する予定です。 |
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施工性・強度を最大限に活かす柔軟性のある結束線
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施工性・強度を最大限に活かす柔軟性のある結束線 キャムズ独自のフェンス同士の結束と柔軟性のあるステンレス製の結束線は、個々のフェンスを「1つの面」として強度を発揮し、1tを超える引っ張りにも耐えることがわかりました。22カ所の結束(WMフェンス高さ2000の場合)と聞くと「そんなにたくさんで時間がかかってしまう」と思われがちですが、1カ所を結束する時間は熟練者で約3秒、初心者の方でも約8秒です。一般によく使用される線径2.0mmのメッキ鋼線になると太さや硬さが裏目に出てしまい柔軟性に欠け、また、結束にペンチを使用するので弊社の施工技術者でも1カ所の結束に1~2分を要しました。 ●φ2.0mmのメッキ鋼線の結束線で4ヶ所結束・・・4~8分 ●φ0.9mmステンレス製の結束線で22ヶ所結束・・・1分~3分 (*0.9mmの結束線はU型(2本捻り)なので2倍の強度を持ちます。) |
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TEST-4 キャムズWMパネルシステム 溶融亜鉛メッキ試験(JIH H 0401)
TEST-5 キャムズWMパネル 溶接点せん断強度試験 *後メッキ(ドブ・後漬け)加工
TEST-6 キャムズWMパネル 鋼線の引張強度試験 *後メッキ(ドブ・後漬け)加工